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時空圧縮技術の試み―未来の自分への手紙

ステップ 1

朝起きたら、洗顔を済ませ、お茶を飲んだりして、一息ついたような状態で、
便箋、ノート、あるいはパソコン等に向かいます。

ステップ 2

まず、現在の時刻を書き込みます。
(例 午前10時5分、10時5分)
続いて、これから手紙を書く相手(未来の自分)の時刻を特定します。
(例、午後10時00分、22時00分)
当日の夜、寝る30分ぐらい前の時刻をお勧めします。

ステップ 3

自分のファーストネーム、あだ名等、自分が最も親しみを持てる相手から呼ばれている呼び名を宛名にして、日時につなげます。
(例、後10時00分の一郎様へ、22時00分の一郎様ちゃんへ 等々)

ステップ 4

拝啓、前略等々、出だし、形式、内容等は基本的に、全く自由です。
何もコトバが浮かんでこない場合、文面が出てこない場合は、以下のように質問を投げかけていくと良いかもしれません。

こんにちは
こんばんは
ご機嫌いかがですか
お元気ですか
等々
気に入ったコトバを実際に文字にして手紙に書いてみましょう。
そのコトバを書いたときに未来の自分の状態が、自分にとってどんな風に感じられるか
見詰めてみてください。(それを書き記しても、しなくてもどちらでも構いません)

ステップ 5

何もコトバが浮かんでこない場合、文面が出てこない場合は、以下のようにしてみると良いでしょう。
自分が、現在から、設定した未来の日時までに何を実行していると思えるか、あるいは実現していたいか、等々をノート(手紙ではなく)に書き出します。

昼食は行きつけの○○食堂で、××定食を食べる
○○さんと会って、1000万円の契約を取る
○○さんに電話をして、アポイントを取る
彼女と夜、レストランで食事をする
雑誌の原稿を作成する
夕飯はカレーを作る
子供とゲームをして遊ぶ
好きな推理小説を読む

これらが実行または実現できたのかどうかを、手紙の中で未来の自分に問い掛けます。

昼食は行きつけの○○食堂で、××定食を食べましたか
○○さんと会って、1000万円の契約を取れましたか
○○さんに電話をして、アポイントを取れましたか
彼女と夜、レストランで食事をしましたか
雑誌の原稿を作成できましたか
夕飯はカレーを作りましたか
子供とゲームをして遊びましたか
好きな推理小説を読みましたか
等々
これらのコトバを書いたときに未来の自分の状態が、自分にとってどんな風に感じられるか
見詰めてみてください。(それを書き記しても、しなくてもどちらでも構いません)

ステップ 6

未来の自分に対して湧いて来た思いや伝えたいメッセージ等自由に書き込んでください。最後に、未来の自分に対して好きなコトバで締め括ってください。

ステップ 7

設定した時刻になったら、自分に向けて書いた手紙に目を通します。
そして、手紙を書いた時の自分の思いやメッセージ等を受け取り、味わい、過去の自分に意識を向けます。

ステップ 8

今の自分に手紙を書いた、その「過去の自分」に返事を書きます。
まず、宛名を書きます。自分の気に入った宛名で結構ですが、もし浮かばない場合は、過去からの手紙を書いた日時と自分が気に入っている呼び名を足して宛名にしても良いでしょう。
(例、午前10時05分の一郎様へ、10時05分の一郎ちゃんへ)

ステップ 9

自由に書き記してください。そして書いた後にやって来る感覚や感情を味わってください。
初めての場合で、どう書いたら良いのか分からない、何も浮かんでこない、という場合には、「初めまして」から書き出しても良いでしょう。
さらに、自分が、現在までに何を実行していると思えるか、あるいは実現していたいか、等々に基づいて問い掛けた質問に対して答えてみるのも良いでしょう。


○○食堂で、××定食を食べました。
○○さんとは会えましたが、契約は取れませんでした。
○○さんには電話をしましたが不在でした。
彼女とは赤坂のすし屋にいきました。
原稿は三分の一しかできていません。
夕飯は抜きでした。
今日は子供は早く寝ました。
小説を読む時間はないと思います。
等々

過去の自分に、過去から現在に至るまでに、外面と内面で起きたことを報告してみて下さい。最後に、過去の自分に対して、好きなコトバで締め括ってください。

ステップ 10

このエクササイズをしたことで起こった気づきや発見をコトバにしてみましょう。

感想 加藤武夫(仮名 編集者 31歳)

【発信】
夜10時の武夫さんへ

初めてお便りします。
今、朝の4時10分。今から約十八時間後のあなたへ。
こうやって筆を執っている。
私の今とあなたの今を、今繋げようとしている。見つめようとしている。この、二人の間に横たわる十八時間という時空よ。
あなたは新しい記事の原稿を書き終わっている。
「ビジネスの知恵50選」を読破し、さらに新刊本の企画をも進めている。
そう、昼間はしっかりと近くの公園を散歩して、くつろいだ。
そして、今日と言うこの良き日に、手を合わせている。
今の私に向かって、手を合わせている。

この、二人を繋ぐ時空を祝おう。
この二人を繋ぐ眼差しを感じよう。すでに旅は、始まっている。

【返信】
現在10時15分

今、あなたからの手紙を読んで、とても感激しています。
あなたの眼差しを感じています。
今日の朝4時のあなた…。
今こうやってあなたと見詰め合うことで、この十八時間という時空がよりリアルにフラッシュ・バックするのだろうか?
そしてさらなる未来へと、未だ来ぬ時空へと向かう旅立ちのエネルギーがここで蓄積されるのだろうか?

「ビジネスの知恵50選」を公園で読んでいた時に私自身の今後のあり方に対する探求が自然に進んでいきました。
やはり私の最もすべき、取り組むべきプロジェクトとは経済の入門書の執筆だろう。それを推進するのは私の任務だろう。
そしてそれを立ち上げることを決意することで、私の文章力も自然に高まりを見せるであろう。
必要を配置することで、能力は引き出されるのだから。
そんな気づきがやってきました。
あなたに今報告したかった、分かち合いたかった。
 ありがとう!
今日朝4時のあなたへ

感想2 唐沢孝子(仮名 鍼灸院勤務 35歳)

【発信】PM11:00のタカチャンへ 
ごくろうさま。今日もお疲れさまでした。
今日一日は、貴女にとってどんな意味がありましたか? 
どんなことが貴女の目に印象的に映り、何が実現されて何が先送りにされましたか?
新しい患者さんと会えましたか?
製作中の大看板にレタリング文字は入りましたか? 
医療保険取り扱いについて全鍼師会に問い合わせましたか? 
お気に入りの美容院”で髪をカットできましたか? 
ダイエットは順調でしたか? 
一日一食はとびっきりの食事ができましたか? 
洗いざらしのシーツにアイロンをかけ終わりましたか? 
『在宅ケア(訪問治療)専門治療院』の構想は進行しましたか? 
木藤くんと会話ははずみましたか?(木藤くんは笑っていただろうか?) 
世界民族音楽コレクションの新しいCDは聴きましたか? 
今日一日を十分に使うことができましたか?
いつだって「今・ここ」は未来につながっている? 
未来からの手が「今・ここ」まで届いている? 
その手をとってみる、そしてトライ。運がよければ新しい状況が生まれる。
おもしろいね。
今晩これを見る未来のタカチャン、貴女はどこを旅して来たの? 
お返事を楽しみにしています。
  
AM10:00のタカチャンより  
【返信】AM10:00のタカチャンへ   
こんばんわ タカチャン 
今日はとても天気がよくて、公園の桜がちらちらと咲き始めましたね。 
本日は治療の予約のない日でしたが飛び入りで3人の新患がありました。 
1人は知っている人、2人は初めて会う人たちでした。 
午前中はわりとひまだったので、ゆっくり時間をかけて昼食を作り、猫と分かち合って食べました。 
医療保険について全鍼師会に問い合わせ、埼玉地域の保険師会を紹介されて電話をしたところ、その対応があんまりたどたどしいので「ここに任せて大丈夫?」とちょっと不安になりました。 洗濯の終わったシーツにアイロンをかけましたが、途中から治療が入って二枚残りました。 
看板にレタリング文字を入れる作業は今日はできませんでした。 
木藤君はなごやかに笑っていました。何か暖かいものが彼の内で動き始めているように思えます。 
夕方からは予約していた美容院へ出かけました。
美容院で思ったよりも時間がかかり、帰宅するのが遅くなりました。 
今(PM11:00)とても疲れているので、今日は早くやすむつもりです。
今日はいい、新しい患者さんに会えた 医療保険取り扱いの準備も進んでいる。 
今日は実りがあった。 
実りがなかったと思う日もある。 
トライしてもつぎに進めない場面もある。 
肝心のことにタッチせずに、その周りでぐるぐる別のことをやって終わる一日もある。 そういう時、私はときどき淀んでしまうのです。 
今日はいい 今日は実りがあった。 
こんな日は充実感を子守唄にして眠ってしまおう。 
おやすみタカチャン。 今日も一日ありがとう。 
PM11:OOのタカチャンより

【エクササイズを終えて】 
過去の自分への手紙を書き終えたとき、時間が円を描いて完結したような、不思議な感覚がかすかにしました。
おおげさな言い方をすると「成就」というような感覚です。 
13時間の時空間の質量がまるごと取り出されているかのような感覚です。

感想3 鳥海清志(仮名 事務員 28歳)

【発信】午前10時00分
午後10時00分の清志へ

気分はどう?
今未来の清志へ、白紙のレポート用紙に向かってペンを走らせている。
まるで砂時計の中の、あの砂の一粒一粒のようなときの堆積の中で全ては変化しつつ、死に絶え、また再生への扉も次々と開いてゆく。
空から小さな小さな砂時計の砂が、降り注いでいるようだ。
やがてその砂が全身を埋め、口と鼻をふさぎ、闇と無音に圧殺されてゆくと感じた瞬間、気づくのだろうか?
自分が砂時計の中にいたことを。
神は何度この砂時計を廻したことだろうか。
「今しか時はない」もっとこの言葉を意識して。
「今しか時はない」いつもこの言葉をしっかりと心の中に刻み込んでおくんだ。
Thank You

【返信】午後10時00分
午前10時00分の清志へ

気分はまあまあだ。
「今しか時はない」もう一度この言葉を深く味わっているよ。
もっともこのシンプルで当たり前の言葉の意味に気づかず、このまま過ごし続けたら、何も変わらないだろう。
生きているという実感は、何かを行動すると決めて、本当にそこへ足を一歩踏み入れた時に起こるものなんだ。
生きているうちにもっともっとこの実感を味わいたいものだ。

【感想】
未来の自分を感じ、過去の自分を振り返りながら手紙を書くというこの試みは、深く自分自身を内省していく手がかりとなるものだとつくづく実感しました。
「いつも物事を後回しにする習慣によって自分自身が成長していくチャンスを逃しつづけてきたとしか言いようがない」というのが事実です。
でもこの手紙を書くということによって、「もっとあのときこうすれば良かった」「じゃあ今度はこうしよう」ということが手遅れになる前に明確になって気づきが起こるのではないでしょうか?
「自分自身を省み、また勇気づけ励ますことが、もっと必要なのではないのだろうか」という感想を持ちました。

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